20090731

NICALiSとの蜜月

posted by ならむら

今日はLA-MULANAをアメリカで販売することになるNICALiSという会社について。
このブログとか外のフォーラム等で上がっている疑問や質問については数が溜まってきたら徐々にこのブログで返答していきますね。

元々NIGOROの翻訳をお願いしているShih Tzuさんは洞窟物語の翻訳に関わっていた人で、そのレトロ風インディーゲーム好きつながりで、NICALiS代表のTyroneがコンタクトを取ってきた訳です。
ホント、人のつながりと言うのはどこで結果に繋がるかわからんもんです。
GR3PROJECTでフリー配布していた事が結果的に今の仕事に繋がるってのも、良い仕事をすれば結果に繋がるってのをしめしてますわな。

くやしいというか情けないというか、自分で言うのもなんなんですが、『洞窟物語』と『LA-MULANA』っていう海外でも評価が高い国産フリーソフトを2本とも海外のベンチャーに奪われてしまっている日本のありさまよ。

日本の企業はベンチャーには厳しく、堅いってのが良くも悪くも特徴な訳ですが、アメリカは
「お前ら面白いね!何かやろうよ!」ってノリですね。
これは日本とアメリカのWiiWareのラインナップを見ても違いが出てる。
日本のはパズルやテーブルゲーム、ミニゲームの移植やら企業が資金をかけずに開発できる場って感じになってしまってますが、向こうは大手が出さないタイプのゲームがいろいろ出てます。
この状態から日本でもダウンロード販売が身近になるようにしつつ、小規模開発チームが利益を上げられる仕組みを自分たちで築かなきゃならんのが大変です。

さ、NICALiSの話ですね。
代表のTyrone(タイロン)はウチのブログじゃすでにおなじみ、初対面の飲み会でゲロした愉快な外人です。

どういう会社かというと、まさしく上に書いたような、眠っている良質フリーゲームを資産として公開に持っていったり、小規模開発者の良質作品を救い上げたり、そういうプロデュースっていうんですかマネージメントというんですかね。
大手が手を付けないインディーゲームを表に出して商品にしていく会社ですかね。

NICALiSのブログではNIGOROを紹介してくれていたり、俺の方でもなんでか開発室Pixelさんの誕生日祝いに洞窟物語のイラスト提供してたりします。
その他にも、NICALiSが開発中のゲームのグラフィック作成もしましたし、サミエルさんは向こうの携帯、BlackBerryの仕事受けてますしね。これらはまだ出てないかな?

まーとにかくNIGOROが昔から懸念していた、「売り上げ的に海外でも売らないと元を取れないけど、海外への宣伝や売り込みってどうやればいいんじゃい」ってのを全て担当してくれてます。アメリカでの広報と販売はお任せ状態。

フラゲのおかげで偽カウントダウンの仕込みがムダになりそうでヒヤヒヤさせてくれたアメリカで販売されているNintendoPowerって雑誌でLA-MULANAの記事が載ります。

これから俺へのインタビューも増えるかもしれない。
下手すると三十路面さらして映像インタビューにも答えるかもしれない。
Pixelさんと会う事もあるかもしれない。

開発しながらこれらをこなさにゃならんのね。

もういっこ重要な事ですが、NICALiSもNIGOROと同じように人数の少ない中でやってます。
WiiWare参入自体も手探りでやってる状態です。互いに苦労しながらゲームを売る所まで持っていこう!って感じです。洞窟物語もウチがWiiと格闘しているのと同じぐらい苦戦しているみたいです。

両社共に穏やかな気持ちで見守ってくださいませ。

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