20070629

Flashゲームは奥が深い

posted by ならむら


6月、リリースも動きもなくて申し訳ない。
何をしているかと言うと、ゲーム開発が難航しているってことはまったくなくて、現状で生活の為に全員NIGOROとは別に仕事をしながらなのでそっちに時間を奪われることが多々あるってのが大きいでしょうか。あとは制作スケジュールとか公開用のサイトの下地であったり、まだまだ調整中と言うのもありますね。7月には合宿で話し合った制作体制に移行出来ると思うので、がんばって頻繁にリリース出来るようにがんばります。

さて、NIGOROのお仕事としてFlashゲームを作り始めたわけですが、今までは作り手と遊び手の趣味がほぼ一致した、言うなれば閉じた環境でやっていたので、およそアバウトな感覚で作っていてもニーズに合っていたりしてたんですが、Flashゲームは作って公開して初めて実感出来たんですが、奥が深いです。
今までの環境とは明らかに違うユーザー数の多さ。求められる内容も幅広い分、作る側がしっかり考えないと何をしたかったのかも伝わりにくい。更に言えば、個人が長時間かけて作ったもの、グループでささーっと作られたもの、企業がDSゲームの一部をデモとして公開したもの、これらが全部同じ土壌で公開され同じ位置で評価されてる。すごいことでもあり怖いとこでもありますね。

Death VillageてのはFlashゲームを作ろう!と思う前からネタとしては存在してて、じゃあFlashに合わせた内容にして作ろうと、ああいう形になりました。Flashゲームとしては規模がでかすぎましたね。NIGOROとしては数を出さなきゃいけない時に制作時間がかかるものを最初にやったのは反省点でもありますが、第1弾アピールとしては充分働いてくれました。そろそろ出すことになる薔薇と椿のほうは、この辺も考慮して完全なミニゲームレベルのものです。Death Villageクラスの大物は今後は半年に1本ぐらいになっちゃうでしょうかね。
今までの自分達の環境で考えると、どーしてもマニアックになりがちだと気づきました。これは企画運営もすることになったから考えるようになった視点で見たからですけども。無論、俺もゴツゴツしたぶっといゲームが大好きなんですけども、アクセス数を出さなきゃ意味がないFlashゲームではもっと取っ付きやすさと勢いってのが必要かなっと。

しかしいざ取っ付きやすいものを考えよう!と意気込んでみても、自分の中にそういう引き出しがないことに気づいた次第。そりゃそうです。世間がスーパーマリオフィーバーの時もキーボードとカーソルキーで遊んでいて、ドラクエフィーバーの時もキーボードで呪文を唱えてデータレコ−ダーにセーブしていた自分です。とっつきやすさって何ですか?な人生です。
そこで!勉強の意味合いも込めて、ファミコンゲームに手を出しました!
いやー、十字ボタンに2つボタン。なんてとっつきやすさだ!近所の中古ショップでファミコンの互換機?つかこれ堂々と売って良い許可取ってるものなのかな?なんかグレーな匂いがしますが勉強の為なので購入。ワゴンセールの100円レベルのカセットを幾つか購入。ふむ、この大きさなら嫁に怒られることもあるまい。今の時代であればWiiあたりを買ってヴァーチャルコンソールで遊べよと言われるかもしれませんが、Wii買わなきゃならんわ、場所取るわ、好みのソフトがそろってるわけでもないわ、値段が結構するわで、ワゴンあさってる楽しさとは比べられませんね。家庭の事情ですわ。
で、購入した中のスーパーマリオ3と星のカービィ。任天堂作品はとても優れたゲームバランスなので勉強にはもってこい。duplexさんには「ならむらさんはゲームを広く知らないままの方が変わったものが出るのであまりゲームしないでほしい」と言われてますが、これも勉強、しかたがない!しかしスーパーマリオ歴ゼロに近い、ノーマルスーパーマリオでは最初のクリボーでゲームオーバーになったことがある俺、この移動に慣性がつくのとBダッシュってのがなかなかなじめないっす。1面もクリアできん。
星のカービィはすごいね。これは面白い。ワゴンセールなので説明書もなかったんですが、遊んでるうちにだいたいわかっちゃいました。すいすい3ワールド?ぐらいまで遊びました。とっつきやすさも感じますし、明らかにここやり込み要素あるだろ!てのも遊んでいるだけで見えますね。そっかー、世間一般の人達はAボタンでジャンプてのが定番なんだよね。ジャンプは上キーで決まりと思っていた頃が自分にもありました。

しかし。

いやーーーー。






ファミコンおもしれー!

20070612

閑話休題

posted by Samieru

いやぁなんだ、「一休み」とか言ってるとボスからミサイルが飛んできそうな状況ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
Madamlunaさん、何時もコメントありがとうございます。薔薇と椿ももうちょっとですが、こいつもちょっと仕掛けがあるので、色々準備が整うまで、暫くお待ちを。

Death Villageのエディタはもうリニューアルも出来上がってるんですが、こいつも他の仕掛けがあるんで、おそらく「薔薇と椿」のちょい後に色々修正・追加されたDeath Village ver0.91が登場する予定です。ネットワークモードの片鱗も見せたいんですが、ボスには「それより先にやる事があるでしょ」って言われてます。ごもっとも。


さて、合宿がボスの地元やったんで、移動する時に丁度実家を通過するわけです。っで、新幹線にずっと乗ってるのもしんどいので、実家で一泊して、それから合宿に向かって、帰りも実家でちょっと仕事して帰ると言うプランで動いたんすわ。
GWが全く無かったので久々の休暇っぽい感じで実家に買ったは良いが一度もプレイせずに放置してあったゲームを何本かもってって、合宿の間弟に預けてました。
そこで「これ、凄いやん!」って一気に評価上がったのが、Dead Or Alive4です。

これは勘違いしてた。エッチな格ゲーだと思ってたらこのゲーム、めちゃくちゃ硬派ですね。開発的なスタンスは鉄拳5やヴァーチャ5よりも遥かに硬派だと感じました。
男性キャラの方が作りこみがしっかりしてたり、難易度設定にEASYが無いのは、もしかしたら「惰弱なプレイヤに用は無いッ!」ってアピールなんかもしれませんな。
まぁモデリングは鉄拳に比べて好みじゃないし、女性キャラクタは男性キャラクタに比べて顔も一緒やしコスチュームもテクスチャが変わるだけやったり妙なと言うか意図的な手抜きを感じましたが、背景とそれに連動する動きはピカイチですね。一番嬉しかったのは、鉄拳やバーチャで「人気が無かった」為に廃した地形を作りこんで、尚且つ地形を利用した格闘アクションをちゃんと目指して昇華してってるとこですわ。所謂「ジャッキーアクション」ですね。イスとかもてませんが、屋台にぶつけるとかナイスな動きですね。突っ込んでくる車のボンネットに登って避けるとか「それいいっすねー!」ってのもあったり。

パッドしかなかったんでまともにやれてませんが、2,3キャラストーリーモード越してみて、ゲームとしての意欲はかなり感じました。3をやってないんで2から3の発展を知らないんですが、これは方向性として素晴らしいなと思ったっす。正直ポリゴン格ゲーで今後に最も期待出来るとまで感じました。セクハラで訴えられちゃいましたがね!

ただ対戦考えると「これは不味くないか?」ってポイントが何個かあるんですが、んー時間が出来たらアーケードスティック買ってきて、Live!で対戦してみます。
360持ってるなら騙されたと思ってちょっと見てみて下さい。中古だとかなり安いと思うっす。パッドじゃ強烈にキツイので体験版だと見えにくいですが、製品版のプレイデモあるじゃないすか。アレを見てると「こんな事出来るんや!」ってなります。実際やってみて「あ、出来た!」ってなると中々楽しいです。

鉄拳6のムービー見て、相変わらず地面はまったいら、ステージの大小はあるかもしれないけど周りを壁がかこって中に障害物はなし。実際に動いてやる事も浮かせて空中コンボってのはなんかもう、鉄拳4やバーチャ3みたいな「お!?」って思う意欲作はもう日本じゃ無理かなってがっかりしてた所なんで、まぁDOA4はちょっと昔のゲームですが、「まだ熱いのが居る!」とほっとした次第です。


さて、人の所の話だけじゃなくて自分とこの話もしましょうかね。
合宿なんですがね。

ボスや師匠と出会って、考えてみたらもう10年近い付き合いなんですが、ボスは結構しょっちゅう会ってる気しますが、師匠とは、初対面でした。こんだけ長いことやってて、師匠とは未だに会った事なかったんですよ。なんと言うか、「ついにこの時が来たか」って感じです。
ボスも師匠とは初対面なんですが、まぁ初対面と言っても物理的に会った事が無かっただけで、今までMSNやSkypeで一晩中会議してたチームなので大体誰がどういう考えなのかはわかってますし、やけにスムーズでこなれた会議が繰り広げられました。ほんとにびっくりするくらい。「たまには合宿必要やねー」って話なりましたわ。

さてさて、ボスが乗っけてる写真の手前の方。右下、黒い箱がありますね。なんか入ってますね。これ、俺ちゃんが持ってきてたんすが、中身はMSXのROM色々です。一つはごく最近公表された物、日本ではもしかしたら俺ちゃん含めて数人しか持ってないと思われる物っす。うひょひょひょひょ。ゲームじゃないんすがね。

師匠が「いや、やはり実機で見ないと」って事でボスにHB-F1XV(初めてみたよ!)を用意してもらって師匠が見たことないってゲームを色々やってもらったわけです。
そして、そこで・・・俺ちゃんが燃える正義の怒りを込めて、巨人墓場に放置したあのゲームをやってもらいました。

いやぁもう、面白かったっすね。色々。「いや、だって、いやーーーそれはないでしょ。だって573が・・・えー!?」みたいなノリです。ちゃんと後でエンディングまでプレイして見せたんですが、あまりの酷さに師匠もボスも驚愕してました。

他はラムラナの効果音ってMuSICAで作ってるんすが、師匠がそれを聞きたいって事でスナッチャーのSCCカートリッジも入ってます。ゲームは俺ちゃんが「心の名作」としている幽霊君、ボルフェスと5人の悪魔、ブルとマイティ危機一髪、ソフィア、などなど。あ、SONYカセットは魔法使いWIZです。スターブレーザーじゃないっすよ。
師匠はブルとマイティにかなり燃えてましたねー。師匠がやってるの見てて「ガキの頃ノーミスで3周くらいしてたよなぁ」とガキ俺ちゃんに驚愕しました。

その後、伝説(?)のRELICS15分クリアを披露しましたが、MSX2版だったので15分じゃクリア出来ないと言う。足遅いねん。テープ版だと15分クリアのルートでも一時間近くかかりますがね!
あ、もしかして師匠、あれRELICSのエンディング見たの初めてっすかね!?


色々ネタが出た合宿でしたよ。今回出たネタも順次作っていくんですが、薔薇と椿、Death Villageをはじめ出るゲーム出るゲーム、変なとこ向いてますわ!その時皆さんは改めてこう思うっすよ。
「やっぱりこの人達はアホだ!」と。

ちなみに、非常に個人的な話ですが、合宿が終わって帰ったら育ててた植物が死に掛けてました。つまり、「バ・・・バッファローマン!」の気分です。今はバッファローマンのように復活しつつあります。復活の暁にはロングホーントレインとかハリケーンヒートとかを習得して・・・なんでカツラやったんかなぁ?
んじゃ俺ちゃんはがんばって悪魔将軍にキン肉ドライバーをかけるとしますぜ。

20070606

合宿

posted by ならむら



NIGORO合宿をしました。営業運営面で1日、全員集合制作て順決まり事で1日、企画出しに1日の3日間やりました。全員の中間地点と言うことで俺の住む岡山倉敷で行いました。全日程において話尽くして時間が余るぐらい濃密に会議できました。ゲームの企画もホワイトボードに書いてある通り。こんだけ数が出ました。写真は3日目朝、みんなが起きていない間に撮ったものです。
Death Village、薔薇と椿とプログラマ2人がFlash初挑戦で、ネットを介してグループでFlashゲームを作る時の注意点や問題点がDeath Villageの時にハッキリしてきました。そこの意思疎通も含めて開発の手順なんかを決めました。そこで一番重要なのがまずは絵を作り上げること。完成品でなくてもいいので、こちらで絵とムービークリップの構成を仕上げたものをもとにプログラムしてもらわないと、あとから動きを変えたりすると大変なことになります。Flashはいろんなところにスクリプトを記述できちゃうので、元のムービークリップを書き変えたり置き直したりするだけで各場所のスクリプトのつながりがおかしくなります。絵を書き変える場合は、最初に決めた画面サイズ内で書き直し、Flash上で古いものと入れ替える形で行います。これがWebの仕事なんかで最初から最後まで一人で作る場合だと完成系が見えているので絵を後回しとか出来るんですけどね。
そんなわけで薔薇と椿もキモになる計算部分だけを先に作ってもらい、あとは絵と演出と構成をこちらで仕上げて送るわけです。今までにない制作手順で企画出だしが一番大変という感じでやっております。